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カウンセリング

当院の不妊治療

不妊治療が初めての方

結婚して1年以上夫婦生活があるにもかかわらず妊娠しないカップルは“不妊症”といわれ、現在、日本では6組に1組が該当すると推定されています。
一般的には、先ずその原因を知るために、様々な不妊検査から開始します。

当院にご来院される患者様の多くは、体外受精治療を目的に受診されますが、不妊スクリーニング検査の結果や十分な問診の後、必要と判断された患者様には、タイミング法や人工授精といった一般不妊治療をおすすめする場合もあります。

当院では、排卵誘発剤を使用しない完全自然周期治療で培った知見に基づいて不妊治療を行っています。自然周期体外受精で結果を出すために必要なことは、体が選んだ一つの卵子をいかによい状態で排卵させるかにつきます。これは、タイミング法や人工授精といった一般不妊治療でも当然重要であり、一般不妊治療を自費で行う場合は、完全自然周期体外受精レベルに準じ最良な卵巣の状態のもと、的確なタイミングで治療を受けていただけます。


女性側の不妊検査と治療

月経3日目を目安にホルモン値のチェックおよび超音波検査を行い卵巣の状態が妊娠に適しているか評価を行います。(ホルモン値のチェックは自費の場合のみ)

月経10日目頃の排卵前の時期に卵管が通過しているか?卵管通過性の検査を行います。(自費の場合)

また子宮内膜にポリープや粘膜下筋腫といった着床を妨げる隆起性病変を認めた場合は、手術を予定する場合があります。

卵管の通過が問題ないと判断され子宮内膜の状態も問題なければ、タイミング法で妊娠の可能性があるか?あったか?どうかを確認するためヒューナーテストを予定します。
ヒューナーテストに関しては「不妊治療の基礎知識」のページもご覧ください。

   ヒューナーテスト

ヒューナーテスト

これまでの夫婦生活の経過や上記のようなタイミング・人工授精といった治療経過から妊娠の可能性が十分あったと判断されたにもかかわらず妊娠しない場合は、原因不明不妊の治療として体外受精が必要ということになります。

不妊症には様々な原因がありますが、検査・治療を進めてもその半数以上が原因の確定できない“原因不明不妊”です。

我々は、原因不明不妊の患者さまが妊娠できない理由は
①卵管のピックアップ機能障害   ②卵子の減少および良好卵子の選択障害   ③受精障害   だと考えています。


① 卵管のピックアップ機能とは

排卵した卵子は、卵管の先の卵管采と呼ばれる手のような部分でキャッチされ、卵管の中に取り込まれます。
このキャッチする能力のことをピックアップ機能と呼びます。
卵管が通過しているかどうかは卵管通過性検査で評価できますが、それがちゃんと働いているかといったピックアップ機能について、現在の医学では調べることが出来ません。しかし、ピックアップ機能障害があると卵子と精子は出会えませんので、不妊原因の一つと考えられています。
身体の中では卵子と精子が出会えないので、ピックアップ障害の治療としては体外受精が必要となります。

② 卵子の減少および良好卵子の選択障害

卵子は、女性が胎児期のうちに一生分作られ眠っています。残念ながら出生後に新しく作られることはありません。
そのため、年齢が進み長い年月が経過すると、卵子数と共に良好卵子は減少し、質の低下した卵子の割合が増えてゆくと考えられます。
さらに、卵子数の減少はホルモンバランスの乱れも引き起こし、女性が本来もっている、何百個の卵子の中から一つの良好卵子を選択し排卵させ妊娠する『自然のちから』を障害してしまうと我々は考えています。
現代の医療では、卵子を増やしたり、質を向上させる方法はないため乱れたホルモンバランスを正し、良好卵子が育つ準備ができた時に、最適な状態で排卵できるように卵巣を保つ必要があります。
実際、良好卵子が存在するかどうかは、体外受精により最適な状態で採卵し、精子を出会わせてみない限りわかりません。

③ 受精障害について
卵子のまわり殻(透明帯)や精子の問題で、自然では受精できない場合があります。
受精障害は、体外受精を行わなければわかりません。
受精障害があるとわかった場合には、顕微授精などが必要となります。

男性側の検査と治療

男性側に不妊の原因があるかを知るために、精液検査が必要となります。 精液検査では、精液の量、精子濃度、運動率、奇形率などを知ることができます。 ホルモン検査も必要となる場合があります。 治療として薬物 (ホルモン剤や漢方) 療法や手術療法などがあります。 精液検査の所見次第で薬物療法などで妊娠を目指すこともありますが、運動精子が非常に少ない場合やタイミング法や人工授精でなかなか妊娠に至らない場合、奥様の年齢や状態を踏まえ必要と判断された場合には、体外受精・顕微授精治療を提案させて頂きます。 射精では精子が得られない無精子症の患者様も、直接精巣から精子を採取することで運動精子が得られる場合もあります。また精索静脈瘤も含め手術療法が必要と判断された際は、泌尿器科を紹介させて頂きます。 精巣精子採取法(TESE)等で得られた精子は凍結し、冷凍専用タンクで移送できますので、当院で凍結精子を用いた体外受精を受けて頂くことが可能です。

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