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当院の不妊治療

タイムラプス培養

インキュベーターとは

受精卵は本来女性の卵管と子宮の中で育っていきます。ガスやヒーターによって体内と似たような環境(温度37℃、二酸化炭素濃度5-6%、酸素濃度5%)を作り出し、卵子や受精卵の培養を行う機器のことをインキュベーターといいます。

受精卵の観察方法について

受精卵は2~7日間にわたってインキュベーター内で培養します。その間の受精卵の観察は、胚培養士がインキュベーターの中にある受精卵のはいった培養ディッシュを外に取り出し、1日の決まった時間に約1~2回実施します。

タイムラプスインキュベーターについて

タイムラプスインキュベーターには顕微鏡を組み込んだカメラが内蔵されており、受精卵を外に取り出すことなく、連続撮影された顕微鏡写真を通して受精卵の観察・記録を行うことができます。

受精確認

受精確認では卵細胞質の中に前核が2つ出ていることを確認して正常受精しているか判定しています。

しかし、前核が確認できる時間帯は限られているため、前核が確認できなかった場合、受精したかの判断が難しくなります。その際は、その後の受精卵の発生次第で受精の有無の判断をしていかなければなりませんでした。

タイムラプスインキュベーターでの受精確認

タイムラプスインキュベーターではこれまでの観察方法と異なり、観察の時間と関係なく、前核が2つ出ている(正常受精している)か、連続写真で確実に確認することができます。

タイムラプスインキュベーターでの受精卵観察するメリット

ヨーロッパ生殖医学会(ESHRE)のタイムラプスインキュベーターについてのガイドラインでは、受精から胚盤胞に至る受精卵の発生過程において、妊娠率に影響する可能性のある21の現象が挙げられています。 (Human Reprod Open 2020)

一方、既存のインキュベーター(培養器)を用いた受精卵の観察では、このうち7つ程度の現象しか確認できていない可能性が考えられます。

このことより、タイムラプスインキュベーターを用いることで、既存のインキュベータでは不明瞭だった事象が明らかになり妊娠率向上が期待されます。

分割確認

1細胞期から2細胞期になる最初の卵割のことを第1卵割といいます。第1卵割の早い受精卵はその後の発生率、妊娠率が高いという報告(Y Shoukirら1997、A Salumetsら2003)があり、胚選択の重要な現象の一つです。

分割確認における異常卵割

またこの時期に異常卵割が見られることもあり、異常卵割が起こった受精卵はその後の発生率、妊娠率が低くなるという報告もあります(Liu ら2014、 Desai ら 2014)。

既存のインキュベーター(培養器)での分割確認

これまでの観察方法では観察時間が決まっているため、第1卵割がいつ起こったのか、異常卵割が起こったのか、わからない場合もありました。

タイムラプスインキュベーターでの分割確認

タイムラプスインキュベーターではこれまでの観察方法と異なり、観察時間と関係なく、第1卵割がいつ起こったのか、異常卵割していないか、連続写真で確認することができます。

タイムラプスインキュベーターのメリットのまとめ

タイムラプスインキュベーターでの培養は受精卵を外にとり出す回数を大幅に減らすことができるため、温度やphの変化を防ぐことができ、受精卵の発生率向上が期待されます。

媒精後に受精卵をタイムラプスインキュベーターで培養することで、受精確認をしっかり行うことができます。

既存のインキュベーターによるワンポイントでの受精卵評価と比較し、タイムラプスインキュベーターでは、受精卵の発生過程を詳細かつ経時的に評価することもできるため、より良い受精卵の選択ができる可能性があります。

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