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カウンセリング

当院の不妊治療

自己成長因子を用いた卵巣予備能低下・着床不全に対する治療

① 自己血小板由来成分濃縮物(PFC-FD)を用いた治療

PFC-FDは、PRP(多血小板血漿)に含まれる「成長因子」のみを抽出・濃縮し凍結乾燥させたもので、体内の組織修復・治癒などを促す因子の濃縮物です。PRP同様、患者さまご自身の血液から抽出した高濃度の血小板に含まれる細胞の成長を促す成長因子を卵巣内または子宮内に注入します。

PFC-FD療法のメリット
  • ・PFC-FDは予め作製し室温長期保存(保存期間6か月)できるので、治療スケジュールに柔軟に対応できます。
  • ・注入日の診察も短時間で終了します。

※注意点
採血を行ってから、PFC-FDを作製するには3週間ほどかかりますので、治療を希望される場合には、計画的に進める必要があります。

1. 卵巣内注入

血小板に含まれる成長因子により、卵胞発育を促す効果が期待できることから、卵巣機能の改善がみられると考えられています。

卵巣内注入の対象

  • ・当院にて不妊治療中の女性の患者さま
  • ・卵巣予備能低下と判断される患者さま
  • ・胚発生不良と判断される患者さま
  • ・感染症検査(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)で陰性の患者さま
2. 子宮内注入

血小板に含まれる成長因子により、子宮内膜の組織修復が促進されて、子宮内膜が厚くなることや子宮内膜環境改善が促されることで受精卵が着床しやすくなると考えられています。

子宮内注入の対象

  • ・当院にて不妊治療中で移植を予定している女性の患者さま
  • ・子宮内膜が厚くならない患者さま
  • ・反復して治療不成功の患者さま
  • ・感染症検査(HIV、HBV、HCV、梅毒、HTLV-1)で陰性の患者さま

※上記以外にも対象基準は細かく定められており、これまでの診療情報をもとに担当医師が判断します。

方法

採血~PFC-FD作製
患者さまの前腕から静脈血を50ml採取します。
PFC-FDは、提携しているセルソース再生医療センター(特定細胞加工物製造許可施設、厚生労働省認可)に、採血した血液を搬送し作製します。血小板由来因子のみを抽出濃縮してフリーズドライ化した状態で返送され、当院で使用します。
作製には最低3週間ほどかかります。

1. 卵巣内注入
PFC-FDの卵巣内への注入は、排卵期から翌月経10日程度の時期に投与します。
(1回の注入につきPFC-FDを2本使用します)

2. 子宮内注入
PFC-FDの子宮内への注入は1周期・原則2回投与となります。
月経10日目頃と12日目頃を目安に2回に分けて子宮内に注入します。
(1回の注入につきPFC-FDを1本使用します)

安全性について

PFC-FD療法は患者さま自身の血液を用いた治療ですので、アレルギー反応等の心配が少なく、重篤な副作用は極めて少ないものです。

料金
  • PFC-FD作製費用 15万円(消費税別)
  • 1. 卵巣注入(両側卵巣) 10万円(消費税別)
    ※PFC-FD注入を片側卵巣にした場合も料金は変わりません。
  • 2. 子宮内注入 2万円(消費税別)
    ※PFC-FD注入を1回にした場合も料金は変わりません。
  • ※感染症検査にて精密検査が必要となった場合は、5,000円程度の検査費用が追加となります。
  • ※料金は予告なく変更となる可能性があります。
その他留意点
  • ・採血から加工に最低3週間ほど要します。使用期限は6ヶ月です。
  • ・作製したPFC-FDは患者さまご自身で保管いただきます。
  • ・血液の状態によってはごくまれに作製できない場合があります。
    その際には再度採血をお願いする場合があります。

② 自己多血小板血漿(PRP)を用いた治療

患者さま本人の血液由来の多血小板血漿(platelet-rich plasma,PRP)を用いた治療方法です。
PRPの主成分である血小板は、組織の修復、損傷部位の血管新生、創傷の治癒に必要な「成長因子」を多数放出することが知られています。
PRP療法は、血小板から放出される成長因子を効率的に濃縮・組成し、治療したい部位へ注入することによって、本来、自分の体が持っている細胞の再生能力を局所的に最大化する治療法です。
不妊治療分野でのPRP療法においては、血小板に含まれる成長因子が子宮内膜環境改善を促すことが明らかにされています。
これを子宮内に注入することで、子宮内膜の組織修復が促進されて、子宮内膜が厚くなることや子宮内環境改善が促されることで受精卵が着床しやすくなると考えられ、妊娠・出産率が改善するといった論文が多数報告されています。

参考文献
Maki Kusumi et al. Reprod Med Biol;19:350-356

対象
  • ・不妊治療中で移植を予定している女性の患者さま
  • ・子宮内膜が厚くならない患者さま
  • ・反復して治療不成功の患者さま
方法

PRPの子宮内への注入は1周期・原則2回投与となります。
PRPの調整は無菌の状態でおこないます。患者さまの前腕から静脈血を20ml採取し、専用の機械で血漿部分を抽出します。このように調整したPRPは、子宮用のチューブで患者さまの子宮内に注入します。

安全性

当院は、患者さまの不妊治療を目的に2020年12月にPRP療法の認可を受けました。患者さま自身の血液を用いた治療法ですので、アレルギー反応等の心配が少なく、これまで国内外での使用において、重篤な副作用は報告されておりません。

料金

PRP作製、子宮内注入(2回の場合)費用 20万円(消費税別)
PRP作製、子宮内注入(1回の場合)費用 15万円(消費税別)
※料金は予告なく変更となる可能性があります。

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